








機械や道具はどんどん進化し、
力がなくてもできる森林の仕事も増えた。
性別にかかわらず活躍できる、
木と森のスペシャリスト。
それが、フォレストワーカーだ。
「フォレストワーカーとして働きたい」。
私たちは、そんな“選択”が
当たり前になっていく未来を想像する。
合言葉は、「Have a WOOD day」!
人が木と生きる毎日が、
いい人生をつくっていくと信じたい。

上球磨森林組合が展開する“みどりの仕事”は、一人ひとりのWOOD(GOOD)な毎日の積み重ねのもと、つくられていきます。スケール感のある多様な森の仕事を選んだ人=フォレストワーカーのことばをお届けします。

加 工 部
2010年入社
山田 将大yamada masahiro

自然も
自分たちの暮らしも
豊かにしたい。
わたしは水上村の出身です。地元企業で働きたい、なにかしら地域に貢献する職業に就きたいという思いが強く、上球磨森林組合を選びました。所属している加工部では、山から下りてきた丸太を柱や板などに製材し、乾燥させ、カンナをかけて、欠点があるものを検品し、お客さまが安心して使っていただける商品に仕上げます。仕事をするうえで大切にしているのは、「良い品の量産こそが、最大の営業だ」という先輩からのことば。うちの組合の職員は、目に見える数字(や目標)を意識しながら働いているメンバーが多いんです。数字が高いとそのぶんお客さまや、地域や、社会の役に立てているということなので、やりがいにつながっていますね。

定年までに貯蓄をして、妻と2〜3カ月ヨーロッパ旅行に行くこと。


集出荷センター
2017年入社
遠坂 真由美toosaka mayumi

移住して
飛び込んだ、
林業の奥深い世界。
結婚を機にこちらに移住しました。もちろん田舎特有の不便さはありますが、季節の移り変わりをダイレクトに感じられるこの村が大好きです。わたしは製材所さんに卸す木材を機械を通して選別する“オペレーター”を担当しています。森林組合に入る前はJAの育苗センター(湯前町)で働いていて、いま思うと自然に触れたり、森や木を身近に感じられる仕事に携わりつづけたいという気持ちが大きかったんだと思います。どちらかというと、身体を動かす仕事が好きなんです。世のなかには適切な整備がされずに放置される森林がたくさんあるなかで、この山奥で、一人ひとりが“林業”の仕事に真剣に向き合っている。その一助になれていることが誇りです。

共販所の現場仕事までできる女性社員を目指します。


造 林 係
2011年入社
椎葉 聖史shiiba masafumi

人間(ひと)がやるから、
おもしろくて
かっこいい。
伐採後に“地拵(じこしら)え”を行い、苗木を植え付けしやすいよう土地を整理したり、雑草を刈り払う下刈り、樹木が健康的に成長できるように除伐などをおこなうのが造林班のおもな仕事です。木を伐採する林産班とくらべると僕らの担当は地味なんですが、基本的に“人間がやる仕事”ってところがカッコいいんですよね!しかも、伐採も、下刈りも、植え付けも、山の仕事ならある程度は何でもやれるようになる。そこが飽きがこないというか、この仕事の一番の魅力です。組合所属だと安定感もあり、給料も上がり続けています。賞与も年に3回。売り上げが社員に還元する仕組みもあるので、がんばったぶんだけ自分たちに還ってくるのはうれしいですね。

一緒に働く仲間の給料をベースアップして、みんなで楽しく働ける森林組合にしたいです。


林 産 係
2018年入社
岩佐 郁弥Iwasa fumiya

ぶっちゃけ、
「木を倒すだけ」の
仕事と思ってました。
南陵高校の畜産科を出て、やっぱり林業やってみたいなと思って新卒で組合に入りました。どちらかというと、外で身体を動かす仕事が向いている気がしたんです。それでも入った当初はぶっちゃけ、林業って「木を倒すだけよね」って思ってました。1年めは、年間伐採本数が64本。いまはその倍くらいの数を1日で倒しますね。体力的にハードな面も多いですが、一つひとつの作業がダイナミックで、できることが増えていく過程が楽しい。とくに自分は何かを途中でやめるってことが好きじゃないので、いま入社7年めですが、続けられているんだと思います。山から木材を出すときに、ワイヤーロープを空中に張って吊るして運ぶ方法があるんですが、免許をとって、それを張れるようになるのが直近の目標です。

架線を架けることができるようになること。


土 木 係
2019年入社
加藤 充kato takashi

地形や地質を見極め、
山のなかに
道をつくる。
多良木高校を卒業後、いちど関西のほうに出たんですが、30歳を超えて地元に戻りました。それから製材所の仕事を経て森林組合に。ここを選んだ理由は色々ありますが、一番は、地域に直接的に貢献できる仕事がしたかったからだと思います。昔から林業がさかんな人吉球磨地域で、地元の木を切って、地元の素材を使った仕事ができる。切り出しから加工・出荷まで一連の流れを担う組合のサイクルや、その使命に魅力を感じました。とはいえ、土木の仕事は未経験からのスタート。資格をとったり勉強をして、ひとつずつ現場で覚えてきました。林産班が木を切り出す前の作業を自分たちが担う。最初に道をつくる仕事なので、やりがいは抜群です。

ケガをしないように、健康で長く楽しく過ごせたらそれで十分。
あとは、毎年の家族旅行をずっと続けていけたらいいですね。
