


森には、
ものがたりがある。
みどり豊かな森林は
人吉球磨の宝もの。
総面積の約90パーセントを森林(もり)に囲まれた、人吉球磨地域。
私たちフォレストワーカーは日々山に入り、地域の森林を育てています。
決して派手な仕事ではありませんが、朝日とともに家を出て、夕日とともに、家に帰る。
自然の営みとともに、地域で生きてゆく実感を肌で感じることができます。









人も自然の一部。
だから、
森林の循環を
人の手でささえる。
フォレストワーカーは、森を守り、育て、活かすことのできるスペシャリストたちのこと。私たちの仕事は、AIやロボットには完全には代替えできず、人が技術をつないでいく仕事です。
重労働、稼げないなどのイメージが先行し、なかなか魅力が伝わりにくい林業の仕事。ですが、毎日森に入る組合メンバーはいつも明るく、やりがいをもち、地域でいきいきと暮らしています。私たち上球磨森林組合は、働きかた改革を推進しながら、ずっと安定した環境で、長く働いてもらえる環境づくりにこだわってきました。特に給与面や「人を想う」手当や制度を一つひとつ増やしていきながら、「日本の全産業の平均賃金を超える」を目標に掲げ、九州の山奥から挑戦を続けているチームです。
「森林の循環」を
つくり、山を守る。

植える・育てる
種子や挿穂(さしほ)から畑で2〜3年育てた苗木を、地拵え(じごしらえ)が完了した山に植えていきます。

伐る
植えた苗木は、成長に合わせて手入れを行う必要があります。木が小さいうちは、周囲の草を刈る下草刈りを。ある程度大きくなったら、「間伐(かんばつ)」や「枝打ち(えだうち)」を行い、育ちの悪い木や余分な枝を切り、計画的に伐採をしていきます。
こんな目的があります

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不健全な森林、荒れた森林になるのを防ぐ
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いい木を育て、森林の価値をひろく広める
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成長過程で、適時に木材を収穫する

活かす
伐り出した木は加工場に運ばれ、角材や板などに加工されます。加工された木材は、家や建物、家具、紙の原料などになり、わたしたちがふだん目にする、さまざまなところで使われていきます。

森林とともに生き、
地域で仕事をつくる。
森林整備から木材加工までを
ワンストップで行う、強い組合へ。
上球磨森林組合は、大きくわけて4つの業務からなっています。組合の敷地内には、製材・加工を行う独自の製材所が第1〜3工場まであり、選別機・倉庫・集荷センターなども保持しています。伐って、植えて、育てて、加工し、納品する。造林から納品まで一連の流れをワントップで行うことで、地域に根ざした持続可能な組合の実現を目指しています。
森林整備
植栽、下刈り、間伐など「植える・育てる」ことを通じて森林の手入れを行います。治水にもつながる大切な事業です。
土木
森とともに歩む、森林土木のエキスパート。治山事業や林道事業など、整備に入る前の森林の環境整備をおこないます。
林産販売
山林を伐採し、住生活に必要な建築材、梱包材、紙やバイオマス発電の原料となるチップ材や原木の販売をおこないます。
加工
山から切り出した木は、組合の工場で、家や建物をつくる建築用材や木材チップとして加工・出荷されます。